医)いちご会 美加レディースクリニック
札幌市豊平区平岸3条13丁目5−21
рO11−833−7773
卵巣の老化を予防するという考え方「不妊の予防」
昨年ある芸能人の高齢出産が話題になりました。40代での妊娠はかなり稀で、もし、妊娠したとしても40%以上は流産してしまいます。「45歳で妊娠、出産!」というニュースは、われわれ産婦人科医からみても、びっくりするほど幸運な例といってよいでしょう。
では、なぜ彼女は高齢でも妊娠・出産することができたのでしょう?単なる偶然や運がよかった、だけではないはずです。長年の食生活や定期的な運動のおかげでしょう。
データによると妊娠や出産に最も適している年齢は20代で、30歳を過ぎた頃から少しずつ妊娠しにくくなり、37歳ころから急激に妊娠しにくくなります。晩婚化により不妊の女性が増えているため、最近注目されているのは、卵巣の老化を予防する「不妊の予防」という概念です。
年齢が高くなるほど、卵子と精子は老化して、質が劣化し、数も減少します。特に卵子は、本人が胎児のときに卵巣内に形成され、排卵する時期が来るまで、何十年もの間体内環境の影響を受けます。卵子をダメージから守るには、本人の生活習慣が重要となってくるのです。不妊を予防する為に重要なポイントがいくつかあります。
@加工食品に偏った食生活をしない。ファストフード、インスタント食品には環境ホルモンや添加物が多く含まれているので、食品内の有害物質が体内に蓄積してしまいます。あらゆる食品をバランスよく食べること。カルシウム、マグネシウム、亜鉛などのミネラルやDHA、EPA、ビタミン類などを十分取ること
A運動すること。血行を促し、代謝を高めることで有害物質が排出されやすくなります。
B肥満を避ける。有害物質は脂肪に蓄積されます。
C極度のダイエットや過食、痩せすぎや肥満、ストレスなどを避ける。
Dクラミジア感染症の予防。安易な性交渉を持たないこと。コンドームは必須。
E子宮内膜症の予防。生理痛を放置しないで検診を受ける。
F禁煙。タバコは卵子の質を低下させます。
これらのことに気をつけて、20歳以降は定期的に婦人科検診を。内膜症やクラミジアなどの早期発見早期治療も重要です。
既婚夫婦の不妊率は、30〜34歳で14.6%、35〜39歳で、21.9%、40〜44歳で28.7%。それ以降は卵子の老化やホルモン分泌の低下により妊娠しずらくなるだけでなく、妊娠しても胎児の染色体異常により流産する率が高くなってきます。
女性の社会進出で晩婚化が進む現代。結婚後も責任ある仕事を任され、妊娠の計画が立てにくい女性たち。若いうちに子供を生み、子育てと仕事が両立できる、そんな時代が来るよう環境整備が進むことを祈っています。
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